「ドバイで会社を作る」と聞くと、なんだか大企業がやることのようなイメージがありませんか?
私自身、2019年にドバイとアブダビでそれぞれ現地法人を作ったとき、正直「一人でここまでやるのか…」と思う場面がたくさんありました。書類の多さ、専門用語、聞いたことのない機関の名前。今思えば、あのとき誰かがもっと噛み砕いて教えてくれたら、と感じます。
なので今日は、個人でドバイに会社を作りたいと思っている方向けに、専門用語をできるだけ削って、「実際どうなの?」というところをお伝えします。
結論:一人でも作れます
まず結論からお伝えすると、ドバイでは一人でも100%自分の会社を持つことができます。
2021年の法改正で、以前は必要だった「現地スポンサー(UAE国籍の共同出資者)」がほとんどの業種で不要になりました。これは僕がドバイで法人化した2019年よりも後の話ですが、今の起業家にとっては本当に大きな追い風です。
会社の置き場所は2択、まずはここから
会社を作る場所は、大きく分けて2つです。
- メインランド:ドバイ首長国政府(DET)の管轄。UAE国内どこでも自由に商売ができる代わりに、事務所を実際に借りる必要があります。
- フリーゾーン:それぞれの区域独自のルールで運営される特別区。バーチャルオフィスでもスタートでき、輸出入や国際取引には向いていますが、UAE国内向けの商売には制限がかかることがあります。
「とりあえず安いから」「有名だから」でフリーゾーンを選んでしまい、あとで「国内で直接商売できない」と気づくケースは実はよくあります。まず、自分が誰に何を売るビジネスなのかを先に決めてから、置き場所を選ぶのがコツです。
一人経営者が最初に決めるべき3つのこと
① 事業内容(アクティビティ)
「何をする会社か」は、あとから自由に変えられるものではありません。コンサルティングなのか、物販なのか、飲食なのか。この事業内容によって、選べる場所やライセンスの種類が決まってきます。
② 会社の形態
一人であれば、多くの場合「LLC(有限責任会社)」という形態を選びます。出資した金額の範囲でしか責任を負わない仕組みなので、個人のリスクを抑えながら事業ができます。
③ ライセンスの種類
商品を売買するなら「トレーディングライセンス」、コンサルや専門サービスなら「プロフェッショナルライセンス」など、業種ごとに種類が分かれています。ここも事業内容とセットで決まってきます。
銀行口座、ビザ…実際どれくらい時間がかかる?
書類がすべて揃っている前提であれば、
- 会社名の予約(1〜2日)
- 必要書類の準備・公証(3〜5日)
- ライセンスの発行(メインランドなら24〜48時間、フリーゾーンは数日〜10日程度)
- ビザ申請・銀行口座開設(5〜10日、並行して進行可)
というのが大まかな流れです。順調にいけば、2〜3週間で「会社があって、自分の口座もある」状態にたどり着けます。
ただし現実には、書類の不備や、銀行側の追加確認などで前後することが多いのも事実です。特に銀行口座は、事業内容や送金予定額をきちんと説明できる資料を用意しておくと、スムーズに進みやすくなります。
一人経営者がつまずきやすいポイント
- 「なんとなく」でフリーゾーンを選んでしまう → 国内取引が必要なのに気づいて後から困る
- UBO(実質的支配者)の登録を後回しにする → 期限内の登録が義務になっていて、忘れるとライセンス停止のリスクも
- 健康保険の手配を忘れる → ビザ更新にはビザ保有者全員の保険加入が必須です
- 日本の感覚でスケジュールを組む → こちらは書類確認に時間がかかることが多いので、余裕を持った計画が安心です
- 見積もりの安さだけで業者を選んでしまう → 事業内容のヒアリングが浅いまま進み、あとになって会社の形を作り直すことになるケースも実際にありますし、比較する時の条件が違っていた。実は後で請求されて別料金だったということもあります。
さいごに
一人で会社を作るというのは、決めることも書類も多くて大変です。でも、順番さえ間違えなければ、思っているよりずっと現実的に進められます。
「自分の場合はどのパターンに当てはまるんだろう?」という個別のご相談は、LINEからお気軽にどうぞ。実体験も踏まえてお答えします。
ちなみに私自身は、こうした個人向けの発信とは別に、東証プライム上場企業の中東進出まで支援する会社(Biz Easy FZCO)の代表もしています。
個人経営者の方も、大手企業と同じ品質でサポートしますので、安心してご相談ください。













