こんにちはドバイパパ社長の外村です。
このブログではドバイへの移住するために取得できるビザの種類についてご説明します。
私はドバイでの会社設立などのサポートをしています。
最近良く問い合わせが増えているので、わかりやすく説明したいと思います。
移住する目的は様々あるかと思いますが、まずはビザがないと長期で滞在できません。
ビザは入国許可証といったり在留許可証と言ったりします。
ビザの種類と必要書類、費用
UAEで長期で滞在するためには、ビザを取得し、Emirates IDを取得することが必要です。2021年現在、ビザの種類は以下となっております。訪問する方法として観光ビザも含めて、記載しております。
- Tourist visa (観光ビザ):30日。30日延長可。オンアライバルビザとも。
- Remote work visa (リモートワークビザ):1年更新
- Freelance visa (フリーランスビザ):1年・2年更新
- Property owner visa (不動産ビザ):3年・5年更新
- Golden visa (投資家ビザ):10年更新
- Retirement visa (リタイアメントビザ):5年更新
- Working visa (就労ビザ):2年、3年更新
- Family visa (家族ビザ):スポンサーの期限と同様。
- Student visa (学生ビザ):1年更新
以上のようなビザがありますが、観光ビザを除き、UAEの在留者と認められるEmirates IDが取得できます。Emirates IDは日本でいうマイナンバーカードにあたります。
最近よく多いパターンとして、観光ビザで下見をし、移住計画を立て、ビザを取得するケースです。
ビザの種類は、まだどんなところかわからないため、リモートワークビザやフリーランスビザで様子見するケースもあれば、思い切って自分の会社を立ち上げ、就労ビザを取得するケースもあります。
そこは自分のペースで決められたらよいかと思います。
ちなみに観光ビザは、日本人の場合空港で自動的に30日の観光ビザがもらえます。
30日延長可能、その後も手続きをすることによって、30日もしくは90日の延長を行うことが出来ます。
Tourist visa (観光ビザ)
観光ビザは国交などの関係性などによってパスポートの国ごとに条件が色々と定められております。日本のパスポートをお持ちの方は事前の申請なしで空港でオンアライバルでビザ発行・入国ができます。現状は30日、再申請により30日延長ができます。
ただ昔の私も勘違いしていた節があったのですが、現在は60日滞在後、外国に出国せずとも30日or90日の延長をすることができます。家族ビザ申請のための書類準備に時間がかかったりする場合は、こちらを使うケースがあり助かっています。もし、長期で滞在したいけど、ビザ発行できなくてこまっているかたは、お問い合わせ下さい。サポートしています。
現在、マルチ観光ビザを発行されたとのニュースが出ておりますが、手続きの煩雑さからあまり申請は多くない状況です。ご興味ある方は個別にお問い合わせください。
観光ビザは延長できるのか?
- 日本国籍の場合
- 30日空港で取得
- 30日延長可能
- 30日or90日を再度延長可能。
ちなみに、10日間の猶予期間が設けられております。私の方でも延長手続きをサポートすることは可能です。
ドバイ領事館リンク:https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itpr_ja/visa_visit.html
Virtual working visa (バーチャルワーキングビザ)
通称、リモートワークビザとも言われています。
このコロナの影響でビジネスはリモートワークが進みました。これはドバイでも同じです。本来はどこかの企業に属し就労ビザを発行してもらう、もしくは観光ビザのみだったところ、ドバイはここに目をつけ、新しい入国の施策としてリモートワークビザをスタートしました。
外国企業に勤めている、もしくは、外国で自身のビジネスを行っていてるビジネスマンも、UAEでの1年間の居住許可が与えられ、UAEの良好な治安や居住環境を利用しながらリモートワークを行えるようになりました。
こちらもわかりやすい記事なのでご参考ください。
必要書類
- パスポート用写真
- 最低6ヶ月の有効期間のあるパスポート(1年以上が望ましい)
- UAEでの治療が有効な健康保険
- 雇用主からの1年間の契約有効期限のある雇用証明書
- 5,000ドル以上の先月の給与明細
- 過去3ヶ月間の法人銀行取引明細
- パスポート用写真
- 最低6ヶ月の有効期間のあるパスポート(1年以上が望ましい)
- UAEでの治療が有効な健康保険
- 1年以上の会社所有権の証明
- 過去3ヶ月間の法人銀行取引明細(平均5,000ドル以上の収入)
- ビザ期間:1年
- バーチャルワーキングビザ費用:4,000AED(現地保険・翻訳認証込み)
- ビザ自体は611USDと言われていますが、もろもろとこれくらいかかってきます。詳細は要望いただければお見積りさせてもらいます。申請処理費用、メディカルチェック、Emirates ID、現地での翻訳や認証費用(必要に応じて) 、現地健康保険費用等が内容となっており、1名様がきちんとビザ取得し、他ビザ同様Emirates ID取得するまでをサポートしています。
Freelance visa (フリーランスビザ)
会社に所属してなくても、フリーランサーとして働くことが出来ます。但し、指定するアクティビティーに合致する必要があります。具体的には、経営コンサルティング、フィットネスコーチや健康アドバイザー、教育の先生やコーチ、メディア系の製作者や俳優、ジャーナリスト、マーケター、WEB・映像デザイナー、プログラマーなどなどこれらはほんの一部です。
ビザの期間は1年と2年間を選択できます。
必要書類
- パスポート原本
- パスポート用写真
- 最低6ヶ月の有効期間のあるパスポート(1年以上が望ましい)
- 現状のビザページコピー(あれば)
- Emirates IDコピー(あれば)
- 認証済み卒業証明(アクティビティーに応じて)
- スポンサーのパスポート・Emirates IDのコピーと異議なし証明書(現在雇用されておりビザがある場合)
費用や詳細情報
- ビザの期間 :1年、2年選択可
- 費用 :当局実費7,500AED(申請処理費用、メディカルチェック、Emirates ID、健康保険)
現地での翻訳や認証費用(必要に応じて)
Property owner visa (不動産ビザ)
ドバイは、不動産投資家向けにビザを発行しています。不動産投資額に応じて種類が選べます。
ビザ種類 | ビザ期間 | 投資種別 | 投資金額 | 備考 |
不動産所有ビザ | 5年 | 不動産(住居) | 2,000,000AED | ・ローン不可(50%支払済) ・5年物件所有(販売不可) ・賃貸貸出可能 ・50%以上未払いの場合、 銀行のNOC(異議なし証明書)が必要。 |
不動産所有ビザ | 3年 | 不動産(住居) | 750,000AED | ・ローン不可(支払済) ・3年物件所有(販売不可) ・賃貸貸出可能 |
定年ビザ (Retirement) | 3年 | 不動産(住居) | 1,000,000AED | ・55歳以上。 ・ローン不可(支払済) ・3年物件所有(販売不可) ・3年1MAEDデポジット銀行に入金+ 3年引出し不可のNOC(異議なし証明書)が必要。 |
必要書類
- パスポート用写真
- 最低6ヶ月の有効期間のあるパスポート(申請期間以上が望ましい)
- Title deed (不動産権利書)
- 現在のビザコピー(あれば)
- ドバイ警察発行の無犯罪証明書/日本警察発行警察証明書(不動産ビザ3年申請の場合のみ)
費用や詳細情報
- ビザの期間 :3年、5年選択可
- 費用 :約 3,800AED/- (5年) *当局実費(申請処理費用、メディカルチェック、Emirates ID)
- 約15,000AED/- (3年)
- 約3,800AED/- (定年ビザ3年)
- 備考 :健康保険は別途加入が必要。
- 不動産ビザ用の家族ビザは以下記載の家族ビザと費用体系が異なります。
- 日本人対応の不動産取扱業者をご紹介可能。
Golden visa (投資家・専門技術者ビザ)
これはゴールデンビザと言われており、これが全般的な投資家ビザや専門技術者向けの長期10年ビザとなっています。
1)投資家の場合
投資対象金額は、10,000,000 AED。
- 国内の投資ファンドに少なくとも1,000万ディルハムの預金
- 資本金1,000万ディルハム以上のUAEに会社を設立
- 株価が1,000万AED以上の既存または新規の会社との提携
- 不動産以外のセクターへの投資が総投資額の60%以上であることを条件として、上記のすべての分野で1,000万ディルハム以上の総投資額を持っていること。
2)専門技術者
医師、専門家、科学者、発明家などのある一定条件をクリアした専門家も対象となっています。
詳細は必要であれば、お問い合わせください。
Working visa (就労ビザ)
起業する場合も、従業員として働く場合はすべて、就労ビザの取得が必要となってきます。フリーゾーン、非フリーゾーンでの会社設立した場合の会社株主・設立時経営メンバーとして、現地の日本企業や現地のローカル会社で現地採用の従業員として働くかたはこのビザを取得しています。
基本的には企業で働く場合は、会社側は労働法やこのビザ制度を遵守することが求められています。ビザの期間は会社設立の場所に応じて、メインランドであれば2年、フリーゾーンは3年です。
必要書類
- パスポート用写真
- 最低6ヶ月の有効期間のあるパスポート(1年以上が望ましい)
- 現状のビザページコピー(あれば)
- Emirates IDコピー(あれば)
- 認証済み卒業証明(job title肩書に応じて)
- スポンサーのパスポート・Emirates IDのコピーと異議なし証明書(現在雇用されている場合)
費用や詳細情報
- ビザの期間 :2年、3年(法人設立場所に応じて)
- 費用 :当局実費7,500AED(申請処理費用、メディカルチェック、Emirates ID)
- 追加実費…現地での翻訳や認証費用(必要に応じて)
- 備考 :健康保険は別途加入が必要です。
UAEで起業を検討されている方はこちらも御覧ください。
Family visa (家族ビザ)
ご家族のどなたかが上記ビザを取得できると、ご家族のメンバーはその方をスポンサーにして家族ビザを発行することが出来ます。但し、家族ビザ発行には給与制限があり、日本人が日本での大学初任給ほどの月給さえあればスポンサーになれます。

必要書類
- スポンサー(お父様、お母様、旦那様、奥様)のEmirates ID
- 申請者の最低6ヶ月の有効期間のあるパスポート(申請期間以上あるほうが望ましい)
- 申請者のパスポート用写真
- 出生証明、もしくは婚姻証明(日本から発行3ヶ月以内の戸籍謄本があれば現地で取得可能)
- 居住証明(Ejari, Tawtheeqなどの最低6ヶ月の契約証明)
- スポンサーの給与証明(Salary certificate)
費用や詳細情報
- ビザの期間 :スポンサーと同期間(ビザの種類、発行元による)
- 費用 :当局実費4,000AED(申請処理費用、メディカルチェック、Emirates ID)
- 実費…現地での翻訳や認証費用(必要に応じて)
- 備考 :健康保険は別途加入が必要です。
ドバイ移住のメリット・デメリット
メリット
- 税制:所得税、法人税はもちろんのこと、投資に関する税制(譲渡益、インカムゲイン)がありません。
- 教育環境:UAEの人口の91%は外国人と言われており、海外駐在外国人向けに私立学校の教育環境が整っています。
- 治安がよい。
デメリット
- 生活コスト:東京都山手線内で生活をするイメージでしょうか?但し、グレードは様々なのでコストを押さえた生活も十分可能ですが、やはり東南アジアと比べると割高に感じられます。
- 政治体制:法体制などの改定などが政治に応じて変わる可能性があるのは、海外で暮らす上で認識すべきリスクです。
- サービス水準が日本ほどではない。これは世界共通かもしれませんが、アラブ世界には共通のIBMという言葉があります。
- I・・・インシャラー(神の御加護があれば)
- B・・・ブクラ(明日)
- M・・・マーレーシ(気にするな)
やはりここが海外であるのは確かで、日本のようにおもてなしの精神があるわけでもなく、もちろん業種や親しさにもよってきます。
Emirates ID(エミレーツID)の効力
エミレーツIDはビザとは別物ですが、外国人の場合ビザを取得していないともらえません。

エミレーツIDは、アイデンティティおよび市民権のための連邦局によって発行されたIDカードです。
アラブ首長国連邦のすべての市民と居住者は、申請して常に携帯することが法的要件です。
- 政府サービスを受けるため
- 連邦国民評議会の選挙に投票するため
- アラブ首長国連邦市民がGCC内を旅行するための渡航文書として使用するため
- アラブ首長国連邦のいくつかの空港のeGateやスマートゲートを通過する移民を通過させるための文書として使用するため
日常生活では、SIMカードの契約、住居契約、車の購入・レンタルなどの様々なサービスで求められます。
コロナ禍でのドバイ入国の最新情報
基本的に現在は、日本からのドバイ入国後の隔離処置などはありません。コロナ禍でのドバイに入国する最新情報は以下大使館・領事館の情報をご確認ください。
https://www.dubai.uae.emb-japan.go.jp/itpr_ja/11_000001_00012.html
移住する前に…
海外はリスクがつきものです。日本では考えられないようなトラブルや事態が生じます。そしてご自身で、ドバイがいいと納得・ご決断していただいた上で、移住されることが大事だと思っております。可能な限りは、事前に旅行をし、旅行中も観光だけでなく、移住を前提とした情報を確認していただくことが良いと思います。ビザ自体は上記プランが決まると、申請出来ます。まだ移住するには、住居をどうするのか、子女の学校情報がどうなっているか、本当にドバイの生活に適用できるのかなどなど検討することは必要となってきます。
今日はこのへんで。