「ドバイ フリーゾーン」で検索すると、聞いたことのない名前がたくさん出てきますよね。
DMCC、IFZA、SHAMS、RAKEZ、DAFZ、JAFZA、DIFC…正直、名前を見ただけでは違いがわかりません。
UAEには現在47以上のフリーゾーンがあると言われています。今日は、その中から個人経営者・小さな会社の経営者が「自分にはこれが合っていそう」と判断できるように、ポイントを絞ってお話しします。
そもそもフリーゾーンって何がいいの?
一言でいうと、「外国人が100%自分の会社を持てて、税金面でも優遇されやすい特別な区域」です。
- 自分一人で100%株式を持てる(現地パートナー不要)※現在メインランドもパートナー不要ですが。
- 一定の条件(QFZP)を満たせば、法人税が実質0%になる
- 利益や資本を自由に自国へ送金できる
- 輸入時の関税がかからない(UAE本土に持ち込むときだけ5%の関税)
こう聞くと「じゃあ全部フリーゾーンでいいのでは」と思うかもしれませんが、注意点もあります。
フリーゾーンは4種類に分けられる
会社を作る場所は、大きく分けて2つです。
- 空港型(DAFZA、Dubai Southなど):物流や貿易向き
- 港湾型(JAFZAなど):製造・倉庫業向き
- 業種特化型(DIFC=金融、ADGM=フィンテック、Dubai Internet City=IT):専門分野に特化
- オールラウンド型(DMCC、IFZA、RAKEZ、SHAMSなど):業種を問わず使いやすく、初めての進出に人気
個人経営者・小規模事業であれば、多くの場合④の「オールラウンド型」から検討することになるはずです。
個人経営者目線での比較ポイント
① 事業内容(アクティビティ)
| フリーゾーン | 特徴 | こんな人向け |
|---|---|---|
| DMCC | 世界最大級の商業取引拠点。会社数も多い | 貿易・コモディティ関連 |
| DAFZA | 空港型の老舗フリーゾーン。物流・航空関連に強い | 貿易・ロジスティクス関連 |
| JAFZA | 港湾一体型で規模最大級。製造・倉庫・重量物取引に対応 | 製造業・大型物流 |
| DIFC | 金融特化型。英国式コモンローに基づく独自の司法制度 | 金融・資産運用・法律関連 |
| ADGM | アブダビの金融特区。フィンテックにも強い | 金融・フィンテック(アブダビ拠点希望者) |
| Meydan FZ | オフィス不問。成長中でコスト重視 | ECサイト運営・デジタル系サービス |
| IFZA | コスト重視・スピード重視 | ECサイト運営・デジタル系サービス |
| SHAMS | 費用が比較的抑えやすい | メディア・フリーランス系 |
| RAKEZ | コストパフォーマンスに定評 | 製造・倉庫を伴う小規模事業 |
※費用や条件は年によって変わるため、必ず最新情報を確認してください。
選ぶときに見るべき8つの視点(個人経営者版に簡略化)
- 自分の事業がそのゾーンで許可されているか(製造や倉庫は対応ゾーンが限られます)
- 年間の総コスト(ライセンス費用だけでなく、ビザ・オフィス・更新費まで含めて比較)
- セットアップにかかる時間(早ければ数日、ゾーンによっては2週間程度)
- 銀行口座を開けた実績があるか(これは地味に重要です。後述します)
- 必要なビザの枠(一人でも将来スタッフを雇うなら、ビザ枠の拡張のしやすさも確認)
- 法人税0%の条件(QFZP)を満たせそうか(詳しくは税理士・コンサルタントに要確認)
- UAE国内での商売が必要かどうか(必要なら現地エージェントの起用やメインランドとの比較検討を)
- 見積もりの金額だけで比較しない(設立費用が安くても、事前ヒアリングの深さやその後のフォロー体制が伴っていなければ、結局あとで手戻りになることがあります)
見落としがちな注意点:銀行口座
正直に言うと、フリーゾーン設立で一番つまずきやすいのは「銀行口座開設」です。
近年、マネーロンダリング対策の観点から銀行の審査がかなり厳しくなっており、フリーゾーン企業はメインランド企業より慎重に見られる傾向があります。
- 事業計画書
- 取引先の情報
- 資金の出どころの説明
これらを事前に用意しておくと、審査がスムーズになりやすいです。「そのフリーゾーンと取引実績のある銀行かどうか」も、選ぶときの隠れたポイントです。
さいごに
フリーゾーン選びは、正直「どこが一番良いか」という単純な答えはありません。
自分のビジネスモデルに合っているかどうかがすべてです。
「自分の業種だとどこが向いていそうか」は、個別にお話しした方が早いことも多いです。気軽にLINEでご相談ください。
隠れたルールも多いので、当社はどういう事業化をしっかりヒアリングした上で、ご提案をさせていただいております。
ちなみに私自身は、こうした個人向けの発信とは別に、東証プライム上場企業の中東進出まで支援する会社(Biz Easy FZCO)の代表もしています。
個人経営者の方も、大手企業と同じ品質でサポートしますので、安心してご相談ください。












