ドバイと聞いてイメージするのは何ですか?お金持ちの国?石油王?
聞いた事はあるものの、はっきりとどんな所か詳しくは知らない方は多いと思います。
こちらでは、「ドバイ」そして所属する「UAE」について詳しく説明していきます。この記事では、そのような疑問を紐解いていきたいと思います。
- ドバイの場所や歴史
- どんな人達が居るの?
- ドバイの共通言語
ドバイは「国名」ではない
実はドバイは国名ではなく、アラブ首長国連邦(UAE)の都市名です。
面積は約83,600㎢。日本で例えると北海道より少し小さく、九州の2倍程度となります。
また、「都市」と言っても、日本における「地方自治体」とは意味合いが異なります。
ドバイは「首長」というイスラム世界における君主(アミール、英語での表記はEmirate)が治める都市国家の集まりである、アラブ首長国連邦(UAE)の「首長国の一つ」で「都市国家」になります。
ドバイの歴史
先ずはこの「首長国連邦(UAE)」がどのようなものか説明します。
UAEはもともと、イギリス、インド間の貿易の中継場所として発展し、19世紀から20世紀半ばまでイギリスの保護を受けてきました。
1950年代になると石油が発掘されたアブダビとドバイを中心に急速に経済を成長させ、イギリスのアジア撤退後の1971年に、アブダビの首長ザイードが、UAE各地の豪族を従え、イギリスから合意を得た上で、アブダビとドバイを中心に首長国同士が連携し合い、アラブ首長国連邦(UAE)を建国しました。
ドバイの経済状況とアブダビの関係
経済面でUAEを大きく支えているのはもちろん石油生産で、産油量は中国に次いで世界7位(Statistical Review of World Energy 2022より)です。石油資源のほとんどがアブダビにあるため、アブダビの経済力は他の首長国を圧倒しています。
その一方で、石油埋蔵量が少なかったドバイは、1980年半ばから「貿易都市」の構築を目指し、現在ではUAE最大の都市になるほどの成功を遂げました。
ドバイの経済政策の中で最も特徴的なのが、1981年に開設されたジュベル・アリ・フリーゾーン(JAFZ)で、これは外資100%の企業でも会社設立が可能な自由経済特区です。海外での会社設立・起業の敷居を低くしただけでなく、税制面も優遇したことで、世界中の企業や投資家を呼び込むことに成功しました。
この成功により、ドバイでは現在も高度なインフラ整備や大規模な開発が進められており、中心部では先進国並みの生活基盤が整っています。2000年代から「金融・観光都市」としても力を入れ始めました。
ドバイは移住しやすい都市
首長国の一つ一つはアメリカの「州」のようなもので、経済政策や資源開発、教育など様々な政策がそれぞれ違います。
その中でも特に独自の歩みを進めているのがドバイです。
ドバイは他の首長国より積極的に、外国企業・外国人の受け入れ政策や経済政策を行い、中東屈指の経済・物流・金融のハブとして成長してきました。
その為、他の首長国と比べ移住のハードルが極めて低く、他国と比較しても容易に移住することができます。
お金持ちしかいないの?
ドバイと聞くと「富豪のリゾート地」と言うイメージが強いかもしれませんが、実際は現在も大規模な開発が進んでおり、それに合わせて世界中から沢山の外国人労働者が集まり、それを支えています。
「Dubai Statistic Centre」の2022年のデータによると、ドバイの人口は約354万人。約1,300万人が住む東京と比べると4分の1程度の人口しか居ません。
特筆すべき点は、ドバイに住む354万人のうち326万人(全体の約90%)がUAE国外から来た外国人であり、その69%が男性だと言う事です。
年齢は、25〜44歳までの人口が全体の58%を占めており、外国から来た労働者が人口のほとんどを占めています。
残りの10%がいわゆる「UAE人(エミラティ)」であり、実は富豪と言われる人々はその中の12%と、ごく僅かしかいません。
UAEの人口を国別に見てみると、
1位 インド(28%)
2位 パキスタン(13%)
3位 バングラデシュ(11%)
と、南アジア出身者が上位を占め、フィリピン(6%)、イラン(5%)、エジプト(4%)が続きます。
アラビア語が出来ないとダメ?
ドバイやUAEへの海外移住を検討している方によく聞かれるのが、「アラビア語はどのくらい覚える必要がありますか?」という質問です。
実は、意外にもUAE(特に都市部)では英語が話せれば生活する事が可能です。
もともとイギリスとの関係が深かった歴史、そして、人口の大多数が外国からの移民であると言う事実が重なり、都市部ではほとんどのコミュニケーションが英語で行われています。
もちろん、公用語はアラビア語で、公文書などはアラビア語で記載されています。
しかし、ほとんどの文書が英語表記となっており、ビザ関連の手続きを終えれば、ビジネスでも日常生活でも、ほぼ全て英語でのコミュニケーションで、アラビア語を使う場面はほとんどありません。
さらに、ショップの看板やレシート、レストランのメニューから道路標識に至るまで、あらゆる場面でアラビア語と英語が併記されており、文字情報のほとんどが英語で読むことができます。
最後に
ドバイについて、少しはお分かり頂けましたでしょうか?
意外と移住もしやすく、英語が出来れば生活できる。尚且つ、治安も良いという点が、国の成り立ちやビジネス活況、人口動静などから見えてきたことかとお思います。
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