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中東9年ドバイ在住パパ社長のブログ
パパ社長のつぶやき

「砂漠で農業」ビジネスに失敗し、コロナ禍のドバイで起業した話。

はじめましてドバイパパ社長の外村です。

先月で起業(2021年1月)から半年が経過したということもあり、
過去を振り返りながら、今の気持ちを書き綴ろうと思います。

起業経緯とか設立準備までに行ったこと

もともと2015年からバーレーン2年、UAEアブダビ3年、UAEドバイ1年、
日系企業現地責任者として農業プロジェクト+貿易を行っていました。

砂漠で農業という壮大な夢プロジェクトの実現に向けて注力している最中、
従業員の退職問題が顕在化し、策尽くしましたがコロナ禍というのもあり、
新たに体制変更し再出発することが難しくなりました。​

起業までのスケジュール感

2020年9月28日UAEプロジェクトに終止符が決定
   10月設備売却&全従業員解雇
   11月最終出社@UAE
   12月最終出社@日本
2021年1月起業

こんな感じで進んでいきました。

時間があったようでなかった。なかったようであった。

12月は1日のみの出社だったので、田舎でビジネスプランの絞り込みに全力を注ぎました。

検討した進退の選択肢

  1. 前職の日本拠点に戻り働く。
  2. ドバイで現地採用として転職活動をする。
  3. ドバイ以外で転職活動する。
  4. 日本で起業する。
  5. ドバイで起業する。

選択肢1は全く検討外でした。
というのも、前職に就職した理由が中東でビジネスをしたかったから。
そしてその夢破れ、日本に戻ってもその会社で自分でやりたい仕事がイメージできませんでした。
もうかなりやりきった感があったんです。
敷いて言えばアメリカ拠点に横滑りとかは少し興味があったかもしれませんが…。

選択肢2も本格的には検討しませんでした。
ドバイでどこかに属して仕事をするのはイメージが湧きませんでした。

選択肢3は結構検討しました。
農業関係で海外駐在できるような職だったり、
東京在住で海外の農業コンサルができるような職でした。
これはこれで魅力的でした。

選択肢4は検討しましたが、事業アイディアがいまいちピントくるものがありませんでした。
プラス、日本で起業しても私の強みが生きないとすごく感じました。

選択肢5がやはり今まで海外で仕事をしてきたこの現地の感覚を活かすのが一番だと思うようになりました。

9月末から検討を開始し、ほぼ5を前向きに検討しつつも、様々な可能性を考慮し、
家族とか資金面とかも試算しながら、UAEのどこで起業するかを調査し、
10月末にはドバイで起業することを決定しました。

最終的にオフィスと起業先フリーゾーンを決めたのは12月15日でした。

またなぜ中東に興味をもったのかはまたおって記事にしたいと思います。

UAEの砂漠で農業って何してたの?

砂漠で農業、ここで学んだことは事業をゼロから作ること、
パートナーをうまく巻き込みながら事業を進めること、
事業を通して社会に貢献するやりがいをみつけたこと。

そしてUAE人ビジネスマンからお金の使い方、考え方を教えてもらいました。
守秘義務もあるので書ける範囲でまた記事書きます。乞うご期待ください。

desertagriculture

起業のアイディアは?

実は2019年7月に撤退騒動があり、その時に本格的に進退を検討したことがありました。
その時に起業を検討し始めました。

大学生の時、ゆくゆくは中東で起業がしたいなと思っていたアイディアが頭に浮かんできたのです。
そしてその時に興味があったのがコワーキングやシェアオフィスの運営ビジネスです。
ただしその時はUAEで起業しようとは到底思えず、
大阪・京都あたりでやろうかとざっくりと考えていました。
その時に初めて、市場・競合調査をし始めるにあたって、株式投資をはじめました。
シェアオフィスをやっている企業株を少しだけ購入し、
ビジネスモデルや財務諸表、中計の勉強をはじめました。

ただしその撤退騒動も2019年9月には収まり、
ビジネスを続ける方向でかじを切り直し、
アブダビ・ドバイでそれぞれ現地法人設立して動くことで決まり、
2019年12月には私はドバイに移り、
遠隔で農場運営管理をしながら、
ドバイで農作物の販売や新規ビジネスの開拓に力を注いでいきました。
最初に作った自分自身のビジネスプランはその後アップデートされることはありませんでした。

そこからは前職のビジネスの黒字化に全力をつくしました。
そんな中コロナの到来です。
全力を尽くしたのは農作物の現地販売・海外貿易でした。
ここはもう本当に販売もキャッシュフローも、
なま物というのもあり配送・品質管理は本当に本当に大変でした。

そんな苦労の最中、財務諸表の読み方やビジネスモデルの勉強を本格的に勉強し始めました。
そこから自分の知らない業種業態のビジネスモデルを勉強していくことが、
起業した会社の事業内容に密接に関わってきます。

2020年9月末からビジネスプランの作成にかかります。
このコロナ禍をビジネス運営しながら進めてきた自信が、
ドバイに残って起業する自信がついていたのです。
この農業ビジネスはうまくいったとは言えないけど、
いろいろとチャレンジしたこと、したくても出来なかったものもあり、
まだまだ出来ることはあると思えたのです。

海外でビジネスをやってきて何が課題だったか?

ただ何をするかを考えた時に自分の棚卸しをしました。
やはり自分が関わってきた海外ビジネスの課題を考えまくって一番の大変だったのは、
ライセンスの取得、人の採用・管理、バックオフィスの煩雑さでした。
自分が農業(生産量の最大化x品質アップx高単価で販売できる生産・営業・マーケに注力)したいのに
規制や申請プロセスが煩雑で、そこに時間がかかってしまう。
その課題は解決できるのではないかと感じたのです。

ビジネスプランはどう作りあげていった?

前回のビジネスプランだったシェアオフィスは
コロナの影響で大打撃受けたこともあり、これでは始められません。

棚卸しから課題感を見つけると、先にビジョンの作成に入りました。
そしてその課題を解決できるソリューションを自分で
会社設立をした経験から会社設立サービスに定めました。

そして協業出来そうなかた、関係者にいろいろとアドバイスをいただき面談をしてもらいながら、
壁打ち的な意見をいろいろとお聞きしました。

そして、コロナ禍であること、海外進出も保留な状況なため、
自分でプロダクトを持つこと、現地で定期的に必要になる(サブスクリプション型)サービスを
持つことが大事だとわかりました。

あれよあれよと、会社設立、人材紹介、会計経理VATのサービスが付け加えられました。
ただこの実務サービスだけでは面白くないので、ITソフトウェアの販売代理店をやることに決めました。
もともとB2Bに身をおいていたのもあり、
遠隔で業務改善等を検討していたこともあり、この業界は自分の強みと気づいたのです。
ITソフトウェアはデジタルトランスフォーメーションに繋がる業務効率を改善する、
名刺管理・CRMとか電子サイン、AI自動翻訳などを取扱しています。

当初はアイディアだけでしたが、熱意をもって取り扱いの申し込みをし、
了承を取り付けていきました。
そして起業後もちょっとずつサービスを追加し続けています。

見切り発車でいいのです。

取り扱いできそうと思った段階でサービスに入れ込み、
実際に代理店契約を結べたのは起業して1ヶ月後でした。

起業時に大切にしたこと

ビジネスプラン(商材とターゲット)にビジョン・社名の統一感をもたせることに意識しました。
これを意識した理由は、前職時に貿易業としていろいろな商材を取扱検討していたのですが、
社風やなぜ当社がするべきなのか?という説明がうまく出来ないと、
必ずと行っていいほど協力関係は結べないのです。
相手に選ばれるには、同じミッションをかかげ、ゴールを同じとすることが大事だと気づいた経験でした。

サービスがイメージできる社名にまずは注目をし、
ドバイではJustmop(清掃サービス)、Washmen(クリーニング)、Deliveroo(宅配サービス)などの
サービス名がわかりやすい社名を参考にしながら、
自分の会社を簡単に伝える社名は何がいいかを検討しました。

ボツ案は恥ずかしいのでここでは紹介できないですが、
最終的にはBiz Easy(企業向けビジネスをイージーにする)というのが伝わる社名に決めました。

次にミッションです。
これは社名や事業が決まれば自然と言葉が湧いてきました。
「あなたの事業を大胆にシンプルにする」としました。
大胆には最初には入っていませんでしたが、中途半端な改善ではなく、
やはり大胆に解決できるソリューションを提供しなければ、
企業活動は楽にはならないと思ったためでした。

ビジョンはヒトとテクノロジーで社会貢献すること。
やはりこれにつきます。最後は、結局はヒトが大事なので、ヒトを追加しました。
やはり、海外での起業をだれでも、どこでも、簡単にできる世界を実現したいですね。
日本だけのマーケットだけを見るのではなく、世界を見る。
それをより身近に、簡単に、自分にもできそうと思ってもらえること。
これが私の最大の社会貢献であると思っております。

そして7バリューを制定しました。
自分が道にまよったり、戸惑ったり、
一歩足を踏み出せなくなった時に思い出して意思決定のサポートとなる価値基準です。
そして国籍も人種も超えた多種多様な関係者が同じ方向を向いて進めれるようにするための
価値基準となればと思っています。

起業を振り返って

まだまだ振り返るには失敗が少なすぎると思っているので、
どんどんチャレンジして、実績をふやしていきたいと考えているところです。
周りの人は以外と協力してくれ、応援してくれたと思います。
アポ取れなくても、興味ないと言われても、売上立たなくても、
自分の道を信じて突き進むのみです。鋼のハートを持って突き進むのみです。

最後に

ここまでお読み頂いた読者の方であれば、もうお気付きかもしれませんが、
起業ってこんなに難しくないんだと思っていただけると、いろいろ苦労してきた甲斐があります。
この私の活動を通して、日本人の起業が大胆に増え、
かつ、海外進出も大胆に出ていっていけるメンタリティーとビジネスが
増えていけばいいなと思っています。

そして前職でいろいろと経験させてもらったこと、
人のマネジメントがうまく出来たとは到底言えないですし、
そこで学んだことを今のビジネスに活かしていきたい。

本当に大胆に、本当に大胆に、大胆に、大胆なサービスを提供したいと思っております。

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

外村健一

最後まで読んでくれた方におまけです。

移住サポートしていると本当にいろいろな質問に気付かされます。先輩方が私にぶつけてきた質問の一部を公開しちゃいます。

https://dubai-kenichi.com/uae_faq/ 

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