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中東9年ドバイ在住パパ社長のブログ
ドバイでの会社設立・ビザ取得

UAE・ドバイで確実に法人銀行口座を開設する方法と注意点

この記事は、UAE、ドバイでの法人銀行口座開設中心に解説します。

ドバイ 法人銀行口座 開設 サポート

ドバイやUAEでは法人銀行口座を開設することができない、という言葉を一度は聞いたことがある人がいるかもしれません。これは誤解です。ビジネスに法人銀行口座はつきものです。

私は今まで自社関連で、前職・自分の会社でUAEで6つの法人口座開設申請し、3つは開設完了、2つは申請途中にキャンセル、2つは閉鎖済みであり、2つ口座を運営中です。現地の銀行口座事情を熟知しているとまではいいませんが、いろいろと経験があります。もちろん私のクライアント様の銀行口座開設サポートの実績はドバイの銀行を中心に数多くあります。

何度も言いますが、ビジネスをするにあたって、どんな会社でも銀行口座が必要です。これは世界共通です。たしかに近年では、マネーロンダリングや租税回避などに対するUAE政府の対応強化により、法人の銀行口座開設は一層難しくなり、時間がかかってきています。他の国に比べると難しいのは確かでしょう。そして、会社設立(ライセンス取得)よりも難しいプロセスと言われており、より細かな法的書類、ビジネスの情報の提出、個人情報の提出をもとめられています。

ではどうやったら法人銀行口座が開設できるのか、一緒にみていきましょう。

法人銀行口座開設のステップ

  1. 銀行口座の種類と銀行を決定します。
  2. ライセンス取得済みであることと必要書類を準備します。
  3. 申請、書類提出、審査
  4. 銀行口座開設完了

簡単に言うと上記になりますが、③の審査がものすごく時間がかかります。個人株主としての場合、短く問題なく進むと1ヶ月くらい。遅ければ半年や1年かかるケースもあります。会社設立場所やアクティビティーなどによって審査の厳しさが決まってきます。法人株主(駐在員事務所や支店、現地子会社)の場合は、早くて3ヶ月くらいかかることもざらです。

②については、株主が個人法人に関わらず、事前に株主の銀行明細3ヶ月分英語に時間がかかります。

株主が法人の場合はさらに、必要書類準備にものすごく時間がかかるので、会社設立の申請段階で一緒に準備するほうがベストです。

また、銀行や会社の設立場所や事業内容によっては相性があるのも確かですので、①はプロに頼むと早組手安心です。

ステップ1:法人銀行口座の選択

ドバイには多くの銀行がありますが、法人向け銀行口座の種類や対応力は様々です。主な選択肢は以下の通りです。

・Mashreq Bank – 外国通貨口座対応が手厚く、新規開設に対する姿勢が良い

・ENBD (Emirates NBD) – UAEの大手銀行だが、審査に時間がかかる

・WIO Bank – 新規参入のフィンテック系銀行で、開設スピードが速い

・CBD (Commercial Bank of Dubai) – オンラインバンキング機能が高評価

会社の業種や出資者の構成などを考慮し、相性の良い銀行と口座種類を選ぶことが重要です。プロのコンサルタントに相談すると、適切なアドバイスが得られます。

銀行の種類と支払手数料、銀行の対応の速さ、オンラインバンキングの使い勝手、必要書類の準備容易さで決めるケースが多いです。こちらの銀行は最低維持手数料やデポジットを求められる銀行・口座種類もあれば、維持手数料不要で、月200AED口座使用料で資金流動性の高く維持できる銀行口座など、様々です。ある程度デポジット入れると送金手数料がお得だったりというケースもあります。法人銀行口座の場合、金利はほとんどつかない場合が多いです。

当初の法人銀行口座の開設は、Mashreq BankやEmirates NBDやWIO Bankを当社では推奨しています。初期に設立するにあたって外国通貨種類・便利・スピードなどのサポート体制がしっかりしているかで決めております。WIOは新しい銀行ですが、1~2週間で開設できるかたが多いです。

私は以前FAB, Emirates NBDの法人口座を開設していましたが、今現在はMashreq BankでAED, USD, JPY口座を開いてます。

これが全てではないので、ご自身のご希望などに応じてどれがいいかを選ぶのが良いかと思います。UAEローカル銀行の最新トップ10行をご紹介している記事を一番下にリンクつけておきますので、最後までご覧いただき、そちらの記事も参考にしてみてください。

ステップ2. 法人口座開設に求められる必要書類の準備

法人銀行口座申請時に求められる主な書類は以下の通りです。

必要書類
  • License : UAEでの会社登記簿
  • MOA(Memorandum of Association)/AOA(Articles of Association) :会社定款 / 付属定款
  • 住所証明(オフィス/社長)
  • サイン者のパスポート、ビザ、Emirates ID
  • 株主のパスポートコピー(銀行によりけりだが、5%~10%以上の株主名簿が必要)
  • 会社登記簿・定款(法人株主の場合)
  • ビジネス情報(売上見込みや仕入先国・名、売上先国・名)
  • サイン権限者(社長)のUAE住居証明

銀行や口座種類によって様々ですが、上記の設立・株主・社長関連の書類を求められるケースが一般的です。開設の条件として、必ずサイン権限者である社長の住居証明が必要であり、UAEの居住者である必要があります。また、個人株主なら個人の銀行口座明細を英訳し提出、法人株主なら親会社の法人銀行口座の口座明細を英訳し提出する必要があります。

さらに審査でさまざまな追加書類が求められる可能性があり、適切な準備が必須です。

追加で必要になる書類

UAEの銀行は、申請する銀行によっては、これらの書類を請求してくるケースが一般的です。

  1. 株主の銀行明細3~6ヶ月分(英語)
  2. サイン権限者(社長)のCV(職歴書)
  3. ビジネスプラン
  4. 特定の入金明細

例えば、サイン者のCV(職歴書)、ビジネスプラン、売上見込み、特定の入金明細、居住証明など、銀行に受け入れられる形で正しく提出する必要がありますが、どう対応したらいいのかわからず、プロセスが止まってしまうなんてことはよくあります。このやり取りめちゃくちゃ大変で骨が折れるかたも多いです。そういったかたに私の方でも代行しながらサポートをしてます。フリーゾーンの会社は法人口座開設が難しいと言われておりますが、きちんとやれば問題なく通ります。

ステップ3. 申請と審査対応

書類を揃えて銀行に申請すると、本格的な審査が入ります。個人株主であれば1ヶ月程度、法人株主であれば3ヶ月以上の審査期間を要することがあります。この間、銀行から追加書類の要求があれば、迅速に対応する必要があります。

銀行員が求めている内容を理解することができずに、回答が遅れたため、申請が打ち切られてしまったということがよくありますので、ご注意ください。

ステップ4. 銀行口座の開設

審査が通れば銀行口座が開設できます。

デポジットの要否や手数料体系など、開設条件を十分に確認しましょう。また、オンラインバンキングの利用登録なども行います。

開設したあとは、きちんと入金をし、銀行にお金を入れ忘れないようにしてください。

法人銀行口座の注意事項

法人銀行口座開設にあたって、注意しないといけない点を記載します。

・経営者または代表者がUAE居住者であること

・業種や法人の形態によって、グレードの高い審査が入る場合がある

・書類の準備や審査対応に、かなりの時間を要する

・海外送金の要件など、事前に十分な確認が必要

会社の株主が法人株主の場合、本社の会社設立・定款・取締役会議事録、株主名簿、本社メインバンクの銀行明細などの提出が求められ、日本外務省認証、在日UAE大使館の認証、UAE外務省の認証が必要になります。

上記必要書類とは別に、大掛かりな申請書が必要となります。アクティビティーや住所、資本金、株主、サイン者などの会社情報を始め、ビジネスプラン(仕入先・得意先など社名、地域の情報、売上の金額、送金・小切手・現金の入出金の月額予想額など)や、FATCA(米国の税務法対応のための宣誓書)の提出が求められます。

申請書はビジネス運営始めてからの口座凍結や入金保留などのリスクを防ぐために、銀行側に前もって正しく提示しておくことが重要です。

個人の銀行口座について

個人口座は、法人銀行口座ほど難しくありません。すぐ欲しいのであれば、エミレーツNBDかMashreq Bank、CBDで申し込みしましょう。オンラインバンクが使えます。必要な書類は、

  1. UAEの電話番号
  2. Emirates ID
  3. パスポート

こちらでは小切手やデビットカードが口座開設するとついてくるケースが多いです。収入証明が不要な銀行もあります。だいたいアプリから株などの投資を行える機能がついているケースもありますし、追加で証券口座を申請するタイプの銀行もあります。

Emirates NBD銀行の場合は、収入証明(5,000AED以上)が求められるケースもあります。クレジットカード発行の場合は、7,000AED以上などの給与規制があります。

おすすめの海外送金方法

もちろん入金・送金で法人取引の場合は、銀行送金が一般的ですが、オンラインバンクであれば結構便利に送金実行できます。日本の銀行だと、海外送金は面倒なイメージが多いですが、UAEでは海外送金で近隣諸国はじめ、世界相手にビジネスをしている企業が多いため、UAEの法人銀行口座から海外送金を行うことは、非常に容易です。

その他の送金・入金方法としては、Stripe(ストライプ)、PayPal(ペイパル)、Wise Transeferが便利です。 私はよくStripeをよく使用しており、クレジットカードの種類によっては、PayPalもたまに使用します。もしくは、Wise Transferや銀行送金をつかっています。

法人銀行口座開設でトラブルケース

トラブルのケース1:ぜんぜん法人銀行口座が開設できない。。。

・どの銀行が開設しやすいのか分かりにくい  ➡種類が多く、すべて英語でやりとりが必要 ・書類がたくさん必要  ➡開設時の審査手続きで銀行からあれこれを出してと言われる

・とにかく対応が不親切  ➡銀行側から何を求められて、何を出すべきかが分かりにくい。

➡法人設立の段階に気にしないお客さんも以外と多いのですが、だいたいトラブルになるケースは自分でできない、業者がサポートしてくれない、が普通に多いです。

トラブルのケース2:海外送金のできない銀行口座を開設しちゃった。。。

エージェントのアドバイスに沿って申込んだにも関わらず、海外送金ができない銀行口座を開設。 エージェントからは手数料を取られ、新しい銀行口座の開設も必要になったケース。 ➡トラブルを未然に防ぐ提案しくれる経験豊富でサービスのよいエージェントを探すべし。

海外送金できないと、UAE国内でのみビジネスをしなくてはいけません。中東アフリカアジアのハブであるドバイに会社設立したのに、非常にもったいないです。

トラブルのケース3:インド人弁護士がサポートするといって高額請求され、
                         結局開設できなかった。。。

ケース1と似通ってきますが、できるできるという弁護士にだまされた、と言うケースさえあります。このあたりは、怪しい業者、実績を教えてくれない業者、対応が親切でない業者などは、ほぼトラブル可能性が高いです。紹介だからといって、うまくいくとも限らないのがこの銀行口座開設のプロセス。

こういった話を聞くだけでも非常に悲しいですよね。会社設立前にこの情報にたどり着いたあなたは非常にラッキーです!

まるっと法人銀行口座開設と運営をサポート

法人銀行口座開設は簡単ではありませんが、きちんとしたサポートさえあれば問題なくクリアできます。トラブルに巻き込まれる前にプロのアドバイスを仰ぐことをおすすめします。

ドバイで確実に法人銀行口座を開設するためには、

  1. 適切な銀行と口座種類の選定
  2. 膨大な書類の準備
  3. 審査対応への万全の備え
  4. オンライン利用の登録と手続き

が重要なポイントです。開業に向けた大きなハードルですが、プロのサポートを活用すれば、スムーズに乗り越えられるはずです。ビジネスの土台となる銀行口座開設は、十分な準備と対策が不可欠となります。

銀行口座開設は、起業や事業内容によって開設難しさが変わってきます。ここが遅れるとビジネスのスタートダッシュがおくれてしまいます。ただし、経験があさかったり、サービスがよくないところは法人銀行口座開設をうたっておきながら、紹介やサポート、アドバイスをくれない会社設立エージェントが多くいます。そういったかたが、開設サポートしてほしいと言われるケースが多くあります。当社では、法人の銀行口座開設サポート代行をしてますので、面倒なやりとりを委任したい人はお気軽にお問い合わせ下さい。

また、しっかりと運営後の銀行トラブルの対応サポートも行っているのは当社だけじゃないかなと思っております。私を見つけたそこのあなた、ご安心してビジネスに取り組んでください。

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