この記事では、家族でドバイに移住するためのビザの条件や費用、手続きはどうなっているのかについて解説いたします。
UAE・ドバイで取得できる家族ビザとは
家族ビザは、UAE・ドバイで有効な在留ビザを持っているビザ保持者が、家族の居住を後援することができるためのビザです。後援する人のことをスポンサーとよびます。つまり、旦那様が駐在員としてUAEの就労ビザを取得している場合、旦那様がスポンサーとして、そのご家族(奥様・お子様)のために家族ビザを発行することができます。もちろん駐在員以外でも、何かしらのUAEのビザをお持ちの経営者やフリーランサー、投資家のかたも家族ビザを申請することができます。
ビザとは在留ビザと言われたりしますが、その人がこの期間において滞在できますよという証明であったりします。
基本的にスポンサーは、職業やビザの種類に制限はなく、制限があるのは最低給与のみといっていいでしょう。では、細かな条件を見ていきましょう。基本的にはご主人さまなどがビザを持って移住する場合、ご家族もほぼ問題なく移住できると思っていただいてOKです。
家族ビザの条件
家族ビザのスポンサーになるための条件をUAEは規定しています。これは国の施策として、UAEで家族を養うには、このくらいの給与は最低でも取得してくれなきゃこまるよ、といった規制の一部です。
スポンサーの条件:給与面
- 男性の場合:4,000AED/月 もしくは3,000AED/月+住居サポート込 以上
- 女性の場合:職種により細かな規定があります。お問い合わせください。
対象家族の範囲
前提条件として、一親等までとなっています。
年齢制限なく可能。
イスラム教徒の場合、複数の妻のスポンサーになることが出来るが、特別な書類条件が追加されます。
18歳までスポンサー可能
18歳以上の息子が大学等で勉強している場合は、証明書類の提出で21歳までスポンサーが可能だが、1年単位でのビザ付与となる。
未婚の限り年齢制限なく対象となる。
基本的には1等親までです。
基本は両親ともに、死別してる場合は死亡証明などが必要となります。特殊なケースなので別途お問い合わせ下さい。基本的には、準備書類や条件に応じて可能です。
最低給与額なども条件が妻・子どもに比べ、条件が異なります。
妻が夫のスポンサーとなれるかは交渉事項となります。
いろいろと書類を求められるます。認められるかは交渉が必要となります。最低給与額なども条件が妻・子どもに比べ、条件が異なります。
また、シングルマザーは問題なくこどものスポンサーになることが出来ますが、給与条件が少し違います。
シングルファーザーは特殊ケースでいろいろと必要書類をそろえ提出する必要があり、このケースはかなり手間がかかりました。
家族ビザの期間
家族ビザの期間は、スポンサーと同様となります。スポンサーが1,2,3,5,10年ビザの場合、ご家族も同様の期間1,2,3,5,10年が適用されます。
また、よくある質問として、バーチャルワーキングビザやフリーランスビザでも上記条件を満たしていた場合でも、家族のスポンサーになることが出来ます。基本的なビザ要件に関わらず、スポンサーがUAEビザを取得していて、上記条件を満たせば、Emirates IDが発行されるビザであれば問題ないと考えてもらってOKです。
家族ビザの取得方法
共通家族ビザを取得する条件は、おおまかに以下を満たしておく必要があります。
- スポンサーがEmirates ID取得していること。(原本が必要です)
- 取得後、6ヶ月に1度UAEに入国し続けること。
- 下記必要書類を提出すること。
- 必要経費を支払うこと。
- 戸籍謄本や出生証明、婚姻証明などのご家族である証明
*申請時に申請者がUAE国外にいても、国内にいても家族ビザの申請ができます。
家族ビザの必要書類
では申請時にどの書類を準備したらいいでしょうか?
基本的に求められる書類
この書類の提出が必要となっています。
- スポンサーのEmirates ID(原本)
- スポンサーのパスポートコピー
- スポンサーのビザコピー
- スポンサーの給与証明
- スポンサーの個人銀行口座のIBAN
- 申請者の白背景証明写真
- 申請者のUAE入国スタンプページコピー(UAE国内申請の場合)
- 出生証明(お子様の場合。英語・アラビア語。UAE外務省の認証)
- 婚姻証明(配偶者の場合。英語・アラビア語。UAE外務省の認証)
- 居住証明(Ejariもしくはホテルアパート発行のもの)
出生証明・婚姻証明は戸籍謄本の原本があれば、現地にて準備が可能です。申請者のUAE対象の健康保険証書コピーや住居証明は以前必要でしたが、現在は必須ではなくなりました。
スポンサーの給与証明
スポンサーの給与証明は、スポンサーのスポンサー(旦那さまが就労ビザの場合は、その所属する会社)が発行してくれます。
フリーゾーンの場合、フリーソーンに就労ビザを申請時に給与を登録し、それをもとにフリーゾーン庁が給与証明書を発行してくれます。バーチャルワーキングビザの場合ドバイ政府観光・商務局が、フリーランスビザの場合はフリーランスビザ発行会社が、発行してくれます。
スポンサーのビザについてチェックしたい場合は、こちらを御覧ください。
補足:出生証明・婚姻証明の取得するには
この書類は、在UAE日本大使館や在ドバイ日本領事館で申請ができます。そのための必要事項は以下です。
- 戸籍謄本(婚姻証明の場合、書類は申請日よりも3ヶ月以内であること)
- 申請書
- 申請者のパスポートコピー
- ご両親のパスポートコピー(出生証明の場合)
- 配偶者のパスポートコピー(婚姻証明の場合)
このあたりの要件などは、外務省等の判断で変更される場合があるので、申請前に都度ご確認ください。
在ドバイ日本領事館各種申請書類ページリンク:こちら
在UAE日本大使館(アブダビ)各種申請書類ページリンク:こちら
補足:こどもの学校に提出求められる書類
こどもを現地の学校や日本人学校に入れる場合、入学のための書類が必要です。主に日本などから持参する必要のある書類は、以下です。
- 予防接種証明(母子手帳のコピーや接種証明のもの)
- 成績証明
- 転校証明
このあたりは、幼稚園年代・小学生以上などの年齢によっても、求められる書類は、各学校によって変わってきます。気になる方は、インターナショナルスクールの記事経由でご連絡ください。インターナショナルスクールの調査・同行・契約のサポートもしているので、気になる方はこちらもどうぞ。
家族ビザの費用
スポンサーのビザ期間に応じて費用変更しますが、2年の場合、だいたい4,000AED/人くらいです。
投資家や不動産ビザの家族ビザの場合は、別途違った費用相場があります。
また、バーチャルワーキングビザなどの場合は1年なので、その時は4,000AED/年よりも安くなります。
費用に入っているものは以下です。
- 該当期間のビザ費用
- Emirates ID費用
- メディカルチェック(こどもの場合、不要)
- 婚姻証明/出生証明 (アラビア語訳、UAE外務省認証込)認証・翻訳費用
家族ビザ取得にどれくらいかかる?
スポンサーのEmirates ID取得し、準備書類が整ったら申請開始できます。
基本的には、申請から1週間でビザ取得、約3週間以内でEmirates IDが取得できます。Emirates IDはビザ取得が終わってから通常7営業日以内に手元に届きます。一般的な事例としてまとめるとこちらです。
- 申請からビスステッカー受領:約14日
- 申請からEmirates IDの受領:約21日
但し、ここは中東のアラブです。これはあくまでご参考とし、遅くなるリスクがあることを認識下さい。ラマダーン中やイード休暇中はもちろんのこと、政府システムのダウンや混雑によるアポイント日の遅延、配送業者の遅延などによって追加の日数がかかるケースがあります。
また、2021年7月からEmirates IDのデザインが刷新され、印刷開始したのですが、当局側はばたばたしているのもあって、申請から30~40日くらいで届いていますが、これもいつ収まるやら不明瞭です。
申請者として以下3つの実務が求められます。
- 指定病院でメディカルチェック。(子どもの場合不要)
- UAEのEmirates ID発行機関訪問し、指紋認証・顔認証・電子サインの登録。(子どもの場合不要)
- 申請首長国対象の健康保険に加入。
また、スポンサーもEmirates IDオリジナルを提出する必要があるため、基本的にはUAEに滞在する必要があります。
最後に
私は、ドバイパパ社長として7歳のこどもを育てながら、ドバイで移住サポートできる法人を設立しております。ご家族での移住は単身での移住に比べ非常に不安がつきものです。ご家族の安心な移住・生活の安定化が、ご家庭や大黒柱のビジネスでの成功に影響を及ぼすといっても過言ではありません。ご家族のためのサポートもしておりますので、お気軽にLINEからお問い合わせください。
あわせて読みたい😊
👇記事作成者のプロフィールはこちら
👇ご主人などのドバイで取得できるビザの開設はこちら。
👇お子様のドバイでのインターナショナルスクールに関する案内はこちら。
👇ドバイ在住日本人ドクターと医療・健康保険事情はこちら
👇移住に関する質問集はこちら
👇移住に関するURLリンク集はこちら