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UAEでホールディング会社を作るという選択肢。個人経営者にも関係ある話

「ホールディング会社」と聞くと、大企業のグループ経営の話だと思われがちです。でも実は、事業が少し軌道に乗ってきた個人経営者にとっても、十分に検討する価値がある選択肢です。

複数の事業を持っている方、不動産などの資産を法人名義で持ちたい方、将来的に事業を売却・承継する可能性がある方。今日は、そんな方向けにUAEのホールディング会社の基本を解説します。

ホールディング会社とは

ホールディング会社(持株会社)は、自ら商品やサービスを売るのではなく、他の会社の株式や資産を保有・管理することを目的とした法人です。子会社の経営管理や投資を通じて利益を得る形態を指します。

個人経営者にとっての主な活用目的

  • 複数事業の一元管理:飲食店・EC・コンサルなど、複数の事業を別々の法人でやっている場合、ホールディング会社の傘下にまとめることで管理がシンプルになります
  • 資産保護:不動産などの高額資産を法人名義で持つことで、個人の資産と事業リスクを切り分けられます
  • 将来の事業承継・売却への備え:子会社ごと株式譲渡できる形にしておくと、将来の売却や親族への承継がスムーズになります
  • 税務上のメリット:UAEの法人税率は9%(条件を満たせば0%)で、多くの国と租税条約を結んでいるため、二重課税を回避しやすい設計にできます

UAEでホールディング会社を作る4つの選択肢

設立先特徴こんな人向け
ADGM(アブダビ・グローバル・マーケット)英国式コモンローに基づく金融特区。SPV(特別目的会社)としての登記に対応し、国際的な信頼性が高い海外投資家との取引がある方、資産管理を本格的に行いたい方
DIFC(ドバイ国際金融センター)ADGMと同様のコモンロー金融特区。ドバイに拠点を置きたい場合の定番選択肢ドバイを拠点にしたい方、金融関連の事業とも絡めたい方
RAKICC(ラスアルハイマ国際企業センター)オフショア型の法人登記機関。物理的なオフィスやビザが不要で、設立コストを抑えやすい純粋に資産管理・株式保有だけが目的で、UAE国内での営業活動は不要な方
メインランド通常のLLCとしてホールディング機能を持たせる形。物理オフィスが必要ホールディング会社自体にもスタッフを置き、UAE国内で積極的に事業管理をしたい方

どう選べばいいのか

正直なところ、「絶対にこれが正解」という答えはありません。ただ、個人経営者の方に多い判断基準は次の通りです。

  • とにかくコストを抑えて資産管理だけしたい → RAKICCがシンプルでおすすめ
  • 国際的な取引先・投資家に説明しやすい体制にしたい → ADGMかDIFC
  • UAE国内でホールディング会社自体も稼働させたい → メインランド

いずれの場合も、ビザの発行が必要かどうかと実際に事業活動を行うかどうかによって、最適な形は変わってきます。

さいごに

ホールディング会社は、事業が一つ、二つと増えてきたタイミングで検討する価値がある選択肢です。情報が多く、どこに設立すべきか迷われる方も少なくありません。

事業内容や目的をヒアリングした上で、最適な選択肢をご提案します。ご興味のある方は、LINEからお気軽にご相談ください。

ちなみに私自身は、こうした個人向けの発信とは別に、東証プライム上場企業の中東進出まで支援する会社(Biz Easy FZCO)の代表もしています。ホールディング構造の設計は、大手企業支援でも扱ってきたテーマなので、規模を問わず安心してご相談ください。

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